「普通車(電源電圧が12Vのもの)のウインカーも流してみたい」 という、問い合わせが殺到した(実は1人だけですけど)ので作成してみることにしました。 回路は基本的にはトラックの時と同じで電源が12Vになり、リレーを12V用のものを使用します。 動作確認用につけているLEDと直列についている抵抗は12Vになったので510Ω程度に変更します。 あとの抵抗やコンデンサーの値は実際にブレッドボードで動作確認をして調整してゆきたいと思います。 平行して「トラックのウインカーを流す」の方も進めています、参考になると思うので合わせて確認をしてください。 こちらの方は、あと作成した基板を取り付けるだけになっています。 いろんな人がこのHPを見ていただいていると思うので、製作の参考になるように製作の過程をもう少し詳しく載せてゆきたいと思っています。 ウインカーのイメージを確認したら下記のような内容でした。(メールより抜粋) ------------------------------------------- ウインカーのイメージなのですが、既存のウインカーに新たに電球を増設するのではなく、ミラーに小さい電球を3〜5個ミラー自体に埋め込みその電球を内側から外側にむけて流すというのが頭のなかに描いているイメージです。
このイメージしているものは、可能なのでしょうか?
車はダイハツのムーブです。年式は平成8です。
------------------------------------------- スペースの問題が出てきそうなのでLEDで考えることにしました。 色々、考えましたが、トランジスタの回路では限界がありそうなので (可能だが、部品点数が増えて作成でもミスがおきやすくなる) ICを使用する必要があります。 (部品点数はぐっと少なくなります、ただしICは静電気に弱いので扱いに注意、です) ICの回路設計は、自分ではまだ未熟で出来ません、キットの購入をおすすめします。 オーディオQのHPで初歩の電子工作(部品セット・ユニット)があります。 http://www.audio-q.com/kousaku.htm この中の「BLEDの順次点灯回路に挑戦」が使えそうです。 (この回路をちょっと解析してみました、各部品の値は適当です、実際には試して調整が必要だと思います。 この解析した回路図で調整をしながら作成が可能だと思いますが、やはりキットのほうが確実だと思います、部品を集める手間も省けます。) ただし、電源が6Vになるため、12Vを6Vにする必要があります。 これは、同じHP内の「固定式定電圧電源ユニット」で出来ます。 電源は6V+1Aを選択します。 色はウインカーなので黄色になると思います。 この2点、(左右で4点)で出来ると思います。 欲を言えば、 http://www.audio-q.com/led.htm の中の超高輝度LEDにすると実用的な明るさになると思います。 たとえば、TLOH20TP φ5:橙色LED(波長 612nm)にすると明るさの単位で普通の黄色(1,100mcd)から15,000mcdになります。 ただし、電流が足りなくなるので6V TR定電流部品セット(TK-001)がLEDの個数分(8回路分)必要になります。 金額的にまとめると 【1】 6V 8個順次点灯部品セット(DK-003) 1,550円が2セット 【2】 6V TR定電流部品セット(TK-001) 80円が16セット 【3】 固定式定電圧電源ユニット 850円が2セット 【4】 TLOH20TP φ5:橙色LED(波長 612nm) 95円が20個 (10個単位での注文になるので必要な個数は16個ですが、20個での注文になります。) 問い合わせをいただいた方からの情報で8列順次点灯部品セット(DK-015)が同じオーディオQで売られていました。 これは12Vの自動車用に設計されたキットでLED以外の必要なものが全部そろっています。 【1】 8列順次点灯部品セット(DK-015)1,900円が左右で2セット 【2】 TLOH20TP φ5:橙色LED(波長 612nm) が左右で4×8列の場合64個 ですが100個でまとめると1個あたり55円になるので、こちらのほうがお買い得です。(2002/11/20) 安易な解答ですが、これが一番確実だと思います。 キット販売になっているので、比較的安く出来ていると思います。 明るさをそこまで考えなければ【1】と【3】だけになります。 費用を抑えたいのであれば【1】と【3】で作成してみて様子を見てみるのも手です。 あとは、これだけのものをムーブのミラーにどう取り付けるかになります。 大変な様な気もしますが、いい案が思いつきません。 電源は本来のウインカーから取るのが、一番楽そうです。 部品が全部そろったので基板部分のみですが、実際に作成してみました。 ちょっと工夫して、順次点灯をして全部点灯後順次消えていく回路も考えてみました。(2002/10/19) |
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回路図(要調整)→(調整中) | |
回路図の説明 6V 8個順次点灯部品セット(DK-003)にはICが2個使用されていましたが、おそらく74HC04と74HC164あたりだと思います。 74HC04はロジックICでNOT回路が6個入っています。 74HC04は74HC14だと思います。回路図は直しました。(試してみましたが74HC04では発振がかなり不安定になります) (2002/10/10) このシュミット・インバータ回路で発振回路を作成し、フラッシャーの元になるクロック(信号)を作っています。 この発振回路の右隣にあるシュミット・インバータ回路2個は信号を安定させていると思われます。 74HC164はシフトレジスタのICで規格表がないので推測ですが、AかBの状態を付加しながらCK(クロック)のタイミングでQA〜QHまでをシフトしてゆくものと思われます。 この基本機能で順次点灯して行くものだと思います。 また、QHがONになることによって内容をクリアするようになっています、 このときに遅延回路が無いとQHはONになると同時にクリア(OFF)になってしまいます。 クリアされることによって、最初から始まり何回も流れるようになります。 パワーオンクリアの働きもしていると思います。(74HC164は少し特殊なICで手に入らず、試せていません) また、LEDにつながっている抵抗も200Ωから470Ωにしました、200ΩではICに無理が出ます。(2002/10/10) |
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回路図(順次点灯、順次消灯) | |
回路図の説明 順次点灯し全部点灯後、順次消えていくを繰り返す回路です。 最初の回路では最後のLEDが点灯するとリセット(CLR)をかけて全部消灯後最初から繰り返すようになっていましたが、 この回路では最後のLEDの状態を反転(点灯なら消灯、消灯なら点灯)してBに返しています。 Bの状態を付加しながらCK(クロック)のタイミングでQA〜QHまでをシフトしていくため実現できています。 部品は変わらないのでキットを購入してアレンジが出来ます。 |
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左側が作成してみた順次点灯回路です、リセットのタイミングを最後のLED以外でも出来るようにしてみました。LEDの数を変更する場合はリセットタイミングも変えたほうがいいと思います。 右側が順次点灯、順次消灯を繰り返す回路です、左側と基板は同じで配線だけを変えています。 |
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