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チップ抵抗の3桁表示の意味 (ちっぷていこうの3けたひょうじのいみ:R007)
チップ抵抗には3桁の数字が書かれています。
それぞれの値はカラー・コードと同じ意味を持ちます。
つまり最初の二つは有効数字、最後の一つは乗数です。
たとえば
473なら47×10^3=47000Ω=47kΩ
101なら10×10^1=100Ω
100なら10×10^0=10Ω
です。
単位の接頭辞 (たんい:R008)
単位にはkやmなどの文字(接頭辞)が付きます。
kgやmmといった具合です。
Ωやコンデンサの静電容量の単位F(ファラッド)でも同じです。
1kΩは1000Ω、1μFは0.000001Fです。
→1.抵抗
[←先頭へ]定格電圧は記号で表されることも (ていかくでんあつはきごうであらわされることも:C003)
コンデンサには定格電圧があります。
普通ディレーティング(定格軽減)して、定格電圧の50〜70%以下の電圧で使用します。
定格電圧は表2−2のように記号で書かれているときもあります。
→2.コンデンサ、 コンデンサ
[←先頭へ]抵抗による電圧の分圧 (ていこうによるでんあつのぶんあつ:R002)
R2両端の電圧は、R1が無限大のとき0V、R1がゼロのときVs[V]です。
ですからR1を変化させると、R2両端電圧を0〜Vs[V]の任意の値に出来ます。
これは非常に重要な抵抗の使用例です。
→1.抵抗
[←先頭へ]抵抗による電流−電圧変換 (ていこうによるでんりゅう−でんあつへんかん:R004)
図1−4のトランジスタの出力は電流です(コレクタ電流)。
その電流を抵抗で電圧に変換します。
→1.抵抗
[←先頭へ]抵抗の概要 (ていこうの概要:R000)
抵抗は電流を流れにくくする部品です。
抵抗の主な使われ方は以下の通りです。
・電流を制限する。または電圧から必要な電流を得る。
・電圧を分圧して、任意の電圧を得る。
・電流を電圧に変換する。
抵抗の構造 (ていこうのこうぞう:R009)
リード型の抵抗では図1−6のように、円筒状のセラミックの表面に抵抗体の皮膜を形成しています。
抵抗値を調整するために、らせん状に抵抗体が削られています。
図1−7はチップ抵抗の場合です。
同じくセラミックの板の上に抵抗体の皮膜が形成されています。
抵抗体の皮膜によって特性が変わります。
・炭素皮膜:最もよく使われます。
・金属皮膜:安定性に優れており、精密な抵抗に使われます。
・酸化金属皮膜:耐熱性に優れています。
・メタル・グレーズ皮膜:ガラス粉と金属粉を混合焼結したものです。
チップ抵抗に使われます。
チップ抵抗の形状は図1−7のLとWの大きさで呼ばれます。
例えば
3216はL=3.2mm、W=1.6mm
2012はL=2.0mm、W=1.25mm
です。
現在、最も小さいのは
0603でL=0.6mm、W=0.3mm
です。
→1.抵抗
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